
僕らの悪意
悪戯を叱られていても誇らしげ底意地の悪い僕らの笑顔
空を見て深くため息つくペンギン
夏待ちきれぬ君のようだね
自転車が異常にならぶ葬儀場 光につまづく少年の影
燃えたぎる憎悪を胸に少年は海に出たけど何もなかった
朝練で学校へ向かう坂の上太陽のなかからお前は出てきた
校庭で息をきらして寝転ぶと朝日のなかに溶けゆくフープ
昔見たマンガのように欄干で 逆立ちをして笑う僕達
レティシアが蒼い光のなか沈む 僕らの憧れ夢のような死
許されぬ卑猥な言葉を吐く時に
輝きはじめる 思春期の群れ
太古から雨は意志をもって降りそそぐ
洗い流せるものなどもなくても
飛行機で雲の視界を手に入れた
・・・どこまでも続く退屈な海
ふざけあいそれぞれ手にしたカラーコーン
一度しかない季節の形見に
友のいない君の隣のスペースに
星空と平行に寝転ぶ
父のいないあのこ子の為に僕達は
白いカーネーションを町中から消す
寒い朝 地蔵のまえで手を合わす
婆ぁからかい駈け行く僕ら
マンションの建設現場の足場に登り
世界征服間近の僕ら
父去りし友の耳に届くよに
壊れたバンジョーかきならす僕ら
夏休み眠ってばかりの
青春が始まったこと気付かぬ僕ら
月光が僕の街の城てらす
石垣のもと 夢も見ず眠る
クラブにて うなだれたままで朝を待つ
神を信じぬ友に囲まれ
ちぎれ雲強い風に流されて
力なき僕は口笛を吹く
良き友を見送りながら
さよならは
僕の嫌いな言葉だと知る
詩です
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